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【今すぐ押したい!】便秘をすっきりさせたい時によく効くツボはここ!

ツボとは、原始時代の鍼灸治療を起源に研究され、体の反応点をまとめた東洋医学発祥のものです。ツボを使うことで気の流れをよくすると内臓の働きが良くなり、自然治癒力が高まるため病が治まるとされています。また、西洋医学の概念にある治療ポイントとなるトリガーポイント(痛みの根本となっている場所)とツボは大半が一致します。つまりツボは、体の不調を治めるための治療ポイントということです。
では、正しいツボの見つけ方や押し方、便秘に効果的な具体的ツボと押し方を紹介します。

ツボを正しく見つけるための3つのコツ!

体の構造を勉強していても見つけることが難しいツボを簡単に正確に見つけるコツを説明します。

◇正しいツボを見つけるコツ1 そっとなぞると見つけやすい

 

ツボの多くは、指でなぞると表面が凹んでいるのがわかります。しかしその凹みは、ツボの場所や体調によって大きさが一律ではありません。
気になる部分を全体的に軽く撫でてみます。肌触りや温度、感覚の異なる皮膚があればそこを軽く指で押してみます。表面の凹みや筋、または軽いしこりのようなものを感じたら、指で押してみます。痛みや心地よさを感じるようならそこがツボです。

◇正しいツボを見つけるコツ2 痛い・気持ちいい場所

 

指で押して痛みや気持ちよさを感じる場所は、ツボまたは治療ポイントとなります。また、同じ強さで押したとしても、痛みや気持ちよさには個人差があります。

◇正しいツボを見つけるコツ3 筋肉の割れ目がポイント

 

筋肉の割れ目には、多くのツボが存在します。筋肉の割れ目に沿って、軽く指で押してみます。ここかなと思う場所は、少し強く押して痛みや気持ちよさを感じればツボです。

便秘に効果的な6つのツボと押し方を紹介!

指圧(ツボ押し)は、1か所に対して3回〜5回程が適切です。多く押せば良いは限りません。力加減も強すぎると痛みを伴います。軽い痛みを感じる程度が適切です。ただ押すのではなく、もみほぐすイメージでゆっくりと押すようにします。
ツボは左右対称にあります。必ず片方だけでなく左右両方同じように行うことがポイントです。
それでは、便秘に効果的なパーツごとに、ツボと押すポイントを紹介します。

◇便秘に効くツボ1 手

 

【合谷(ごうこく)】親指と人差し指の骨が交わる付け根部分(手の甲側)。撫でるとV字のくぼみとなる部分。
もう片方の手の親指と人差し指で挟んでツボを押します。
【神門(しんもん)】小指からまっすぐ直線状に降りてきた手首部分(手の平側)。撫でると骨と筋の間にくぼみとなる部分。
親指の先でツボを押します。丸みのあるペンなどを活用して押すと楽です。
【間使(かんし)】中指からまっすぐ直線状に降りてきた手首下部分(手の平側)。手首から指5本分肘側降りた辺り。
親指で軽い痛みを感じる程度の強さで指圧すると効果的です。筋があるので強く押すと痛みますので加減に注意してください。トイレ中に指圧すると効果を発揮しやすいツボです。
【支溝(しこう)】中指からまっすぐ直線状に降りてきた手首下部分(手の甲側)。手首から指3本分肘側に降りた辺り。
別名「便秘の名穴」と言われる程、多種多様な便秘に効果があると有名なツボです。

◇便秘に効くツボ2 お腹

 

【天枢(てんすう)】おへそから左右に指3本分外側部分。
内臓全般の活動を助ける即効性の高いツボです。下痢解消にも効果があります。左右同時に、人差し指〜薬指の3本そろえて、軽くお腹が凹む程度指圧します。
【大巨(だいこ)】左右の天枢から直線状に指3本分下側部分。
両手を腰に当て、親指で左右同時に指圧します。
【中?(ちゅうかん)】おへそからみぞおちを結ぶ直線状の中間部分。
胃腸トラブルに効果のあるツボで、胃もたれや食欲不振、胃痛にも効果があります。正面からまっすぐに両手の指をのせて指圧します。
【気海(きかい)】おへそから指2本分下がった部分。
消化器系トラブル全般に効果のあるツボです。また生殖機能にも深く関わりをもつツボで、女性は生理痛や生理不順、男性はEDにも効果のあるツボです。正面からまっすぐに両手の指をのせて指圧します。
中?と気海は直線状に位置します。片手をげんこつにしもう片手でげんこつを包むように重ねた状態で添えて、上下に撫でながら擦るように指圧すると適度な指圧となります。併せて、逆さ「の」の字を書くようにマサージすると、より効果的な腸への刺激を与えることができます。

◇便秘に効くツボ3 足

 

【三陰交(さんいんこう)】内側くるぶしから指4本分上部分。足の後方にある骨の脇にあるくぼみ部分。
親指をくぼみに合わせて、左右に動かす様に指圧します。
【足三里(あしさんり)】膝皿から指4本分下がった外側部分。頸骨(ふくらみのある場所)の縁。
別名「万能ツボ」言われるツボです。便秘に限らずむくみや体力増強効果があり、胃腸の調子を整え美容効果もあるツボです。親指を足三里に添え他の指で足を包み持つようにして押します。
【太衝(たいしょう)】足の親指から足首に向かって親指の骨に沿って撫でると指が止まる部分。
むくみ解消や脚痩せ効果もあるツボです。親指で揉むように、息を吐きつつ3秒押し、息を吸って3秒離すようにして指圧します。
【属兌(れいだ)】足の人差し指の爪脇部分(中指側)。
胃腸の調子が悪いと強い痛みを感じます。親指と人差し指でつまみ上げるように指圧します。
【足裏反射区】土踏まず付近は排泄に関係する胃腸器官の反射区です。足裏の親指の骨から土踏まずまでの部分は、胃と十二指腸の反射区です。土踏まずを囲むコの字型部分は、大腸と直腸の反射区です。
手をげんこつにして、人差し指第二関節でなぞり擦るように指圧します。

◇便秘に効くツボ4 背中

 

【便秘点(べんぴてん)】一番下の肋骨から指2本分下で、背骨から左右指4本分外側の部分。
名の通り「便秘」に効果の高いツボです。ウエストのくびれを包むように手を添えて、親指で押しながら、上半身を左右にひねりながら指圧します。
【大腸愈(だいちょうゆ)】腰骨から指2本分左右外側部分。
膝を立てて仰向けに寝転んで、床と背中の間に手でげんこつを作り一番とがった部分で、左右に体をゆっくりと揺らしながら指圧します。しっかりとげんこつのとがった部分に体重をかけて行うのがポイントです。

◇便秘に効くツボ5 耳

 

※耳は刺激が伝わりやすいデリケートな器官です。強い刺激は耳を傷める可能性があるので注意が必要です。
【内分泌点(ないぶんぴてん)】耳穴下にU字型にくぼんだ部分。
新陳代謝を助けるツボで、ホルモンバランスやむくみ解消にも効果があります。指や綿棒で擦るように指圧します。
【便秘点(べんぴてん)】背中と同じ名称の耳のツボです。耳の上から1つ目のくぼんだ付け根に近い部分。
小腸や大腸の動きを正常化する効果のあるツボです。指や綿棒で擦るように指圧します。

◇便秘に効くツボ6 頭

 

【百会(ひゃくえ)】両耳の穴から頭上へ垂直に延ばした交差点部分。頭の天辺。
人差し指と中指を立てて指圧します。または、両手中指を重ねて指圧するとしっかりと加圧され効果的です。
【風池(ふうち)】首にある太い筋両脇くぼんでいる後頭部生え際部分。
血行促進や自律神経を整える役割を果たすツボで、肩こりや頭痛にも効果的です。頭を両手でしっかりと固定し、親指の腹で指圧します。

ツボを押すときの4つの注意点とは?

ツボ押しは効果的な反面、誤った方法や過度に行うと逆効果を生む危険性もあります。心地よく便秘解消をするために、気を付けるべき注意点を説明します。

◇ツボ押し注意点1 押す場所と時間

 

「長時間ツボ押し=絶大な効果」ではありません。長々とツボ押しをすることで、筋肉に炎症を起こし痛みの現れや便秘の悪化という恐れもあります。やりすぎは逆効果となります。
最大限にツボ押し効果を引き出すためには、なによりリラックスしていることが重要です。体が強張るような緊張状態では、ツボ押ししても気の流れが十分ではないため、満足な結果は得にくくなります。体の温まる入浴中やお風呂上り、就眠前のリラックス状態で行うとより効果的です。

◇ツボ押し注意点2 力加減

 

力加減も大切なポイントです。力任せに行ってしまうと、皮膚や筋肉に炎症が起きる原因となります。程よい心地よさや軽い痛みを感じる程度が適切な力加減です。力加減も回数も人それぞれ適切な度合は異なります。自分の身体に無理をさせない度合で、慣れてきたらその日の対象を加味して、回数や力加減を調節するようにしましょう。

◇ツボ押し注意点3 ツボの場所の状態

 

ツボに傷や腫れがあるときは、ツボ押しをすると悪化の原因となります。完治してから行いましょう。

◇ツボ押し注意点4 こんな時はNG

 

18歳以下の方は注意が必要です。体が未成熟な場合、ツボ押しの刺激が体への負担となる場合があります。発育には個人差がありますので、弱い力加減で優しく行い様子を確認してください。同様にご年配の方も注意が必要です。
妊娠中または妊娠の可能性のある方は控えた方が安心です。妊婦さんの身体は、妊娠前とは大きく変化します。特に安定期前は避けるのが懸命です。
飲酒時・飲酒後は厳禁です。アルコールが体内に巡り酔いが進むだけでなく、血流が良くなりすぎてしまい危険です。
発熱など体調不良の方も厳禁です。血流が良くなりすぎて症状悪化の危険性があります。
心臓や肝臓に疾患のある方も厳禁です。ツボ押しの刺激が疾患症状を悪化させる危険性があります。

便秘体質にさよならするために

便秘体質にさよならするためには、ツボ押しを行うだけではなく、根本的な生活習慣や食生活の見直しも大切なポイントとなります。自分の身体の声にしっかりと耳を傾けて、心地よさがなければそれは自分に合っていないのです。合わないものを続ける苦痛程、身体に悪いものはありません。無理なく自分に合った規則正しい生活と食事、そしてツボ押しや運動などを見出すことが何より大切です。まずは何事も試してみて、自分らしい便秘解消法を見つけましょう。